HOME医院案内アクセスあかりんごりんご質問箱

口腔癌-1

りんご歯科クリニックでは、スタッフの知識と能力の向上を目的として、定期的に開催されております『横須賀市歯科医師会学術講演会』に、当日参加可能なスタッフ全員で参加しています。このページでは、受付スタッフ城田が、講演内容をレポート致します。

本年度第2回目の講演は、平成22年10月28日(木)に開催されました。今回の講演は、演題『これで癌は見逃さないぞ!−病態から考える口腔癌の臨床診断−』ということで、口腔癌に関するお話でした。

講師の太田嘉英先生は、東海大学医学部外科学系口腔外科学教授で、口腔癌の診断や治療の最前線で活躍なさっています。一般の歯科医院では、口腔癌の疑われる患者様に遭遇することはほとんどありませんが、いざ遭遇したときに見逃してしまったら、口腔癌はどんどん進行してしまいます。

今回の講演では、一般の歯科医院でも口腔癌の初期症状を見逃さず、早期発見できるようにということで、口腔癌の症状の特徴や診断の仕方、そして、これまでに先生の治療してきた30例以上もの患者様の症例写真を紹介して頂き、とても勉強になりました。

我々事務スタッフが直接患者様の口腔内を拝見することはありませんが、このホームページなどで口腔癌に関するお話を取り上げ、口腔癌の怖さや初期症状の見分け方をご紹介するなど、少しでもお役に立てればと思います。当医院からは7名のスタッフが参加しました。

なお、今回は、レポートがとても長くなってしまいましたので、複数のページに分けて掲載致します。

<学術講演会レポート『口腔癌』>
口腔癌の初期症状と診断  口腔癌の治療  口腔癌の豆知識

口腔癌とは

口腔癌(こうくうがん)とは、口腔(お口の中)にできる(がん)のことで、舌癌(ぜつがん)・歯肉癌(しにくがん)・口腔底癌(こうくうていがん)・頬粘膜癌(きょうねんまくがん)・口唇癌(こうしんがん)・口蓋癌(こうがいがん)などがあります。歯科情報あかりんご『口腔がん』でも症例写真と解説を掲載しておりますので、合わせてご覧下さい。

癌は、新陳代謝において古い細胞から新しい細胞へのコピーが間違ってしまうことで、変化した細胞が腫瘍(しゅよう)となったものから発生します。正常な細胞であれば、細胞の増殖と分裂が制御されているので、古くなっていらなくなった細胞は無くなって、新しい細胞だけが生き残り、必要になったときだけ増殖するのですが、がん細胞の場合は古くなった細胞がなくならずに常に増え続けるのだそうです。

そして、周りの組織や臓器に染み出るように広がったり、遠く離れた別の臓器に転移するなど、体の中を食い散らかすように次々と蝕んで行きます。しかも、どんどん増殖しようとするがん細胞は、自分の周りに血管を集めて栄養を奪い取って使ってしまいます。

癌患者の直接の死因の多くは癌に栄養を奪い取られて、体に栄養が行き渡らなくなることによる、栄養失調なのだそうです。調べてみたところ、癌による栄養失調に基づく病的な全身の衰弱状態は悪液質と呼ばれ、癌患者の多くに見られる症状なのだそうです。

口腔癌の初期症状と前癌病変

癌についての説明が終わると、今回の講演の本題である口腔癌の診断方法についての解説となりました。癌になると粘膜の表面に病変が表れます。見た目の変化では、口腔内の粘膜が白くなったり、赤くなったりという症状です。

お話の前に、何枚かの口腔内の病変の写真が映し出され、それが癌であるかどうか診断するというテストが行われました。私は口腔癌の情報ページを製作するときに勉強した成果もあり、自己採点ではありますが1問を除いて正解できましたが、口腔内の病変はそれぞれまったく違った形で現れるので、とても難しかったです。

まず、粘膜が白くなる症状のことを全般的に白板症(はくばんしょう)と呼ぶのですが、白くなっていたら癌だと決まったわけではありません。悪性ではない白板症は、皮膚の角化層が厚くなったことで白く見えるというもので、足の踵の皮膚が白くなるのと原理は一緒なのだそうです。驚いたのですが、体の外側の皮膚から口の中の粘膜・食道と、胃の手前までは、体の中でも構造が一緒なのだそうです。

白板症は、一次的な刺激によって白くなったものに関しては問題はないのですが、中に癌ができて皮膚が増殖したことで表面が白くなる場合もあるので注意が必要です。このような状態のことを前癌病変(ぜんがんびょうへん)と言います。

粘膜が赤くなる症状は紅板症(こうばんしょう)と呼びますが、これも赤くなっていたら癌というわけではありません。ただし、癌が体中から栄養を奪い取るために血管をたくさん作ることで赤くなっている場合もあるので注意が必要なのだそうです。この場合は非常に出血しやすくなっています。

このような確認しやすい色などの見た目の変化は、口腔癌の初期症状を発見する大きなポイントです。また、白く変色するのと赤く変色するのとでは、赤い変色の方が危険度が高いそうです。

口腔癌の診断

口腔癌であるかどうかの診断には、白板症紅板症のような見た目の色の変化以外にも判断材料があります。癌は体の制御を外れているため、体が敵とみなして攻撃します。癌細胞の周りには攻撃するためにリンパ球が集まるため、細胞密度が高くなることで硬くなるのだそうです。

また、無制限に増殖するため中心部にまで栄養が届かなくなり、腐りやすい状態になります。腐った部分には傷を治す働きのあるフィブリンができるため、白く変色します。白板症のようにただ白く変色しただけなら危険は少ないのですが、原因が異なる様々な白い変色が見られる場合は、癌の可能性がかなり高くなるのだそうです。簡単にまとめると、赤くて白くて硬くて腐りやすいのが癌なのだそうです。

白板症や紅板症はどちらも前癌病変と言われますが、白板症が癌化する割合は5〜15%程度ですが、紅板症は癌である可能性が高いそうです。また扁平苔癬(へんぺいたいせん)など、癌化する可能性のさらに高いものを前癌状態と言うそうです。

視診・触診によって癌が疑われる場合は、病理検査を行って癌かどうかを診断します。

初期症状を見逃さない

口腔癌はとても恐ろしい病気ですが、それほど知名度は高くありません。そして何より、初期症状が特に問題の無い他の病気ととても似ているため、なかなか口腔癌であるということに気付きにくいのです。

もちろん、これは私たち歯科医療従事者にも言えることで、口腔癌の初期症状を見逃さないよう、十分な知識を身に付けておく必要性を実感しました。

続いては、口腔癌の治療に関するレポートです。

>> 学術講演会レポートページへ戻る

あかりんご

学術講演会レポート

LINE 友だち追加
LINE公式アカウント【@ringosika】
ご予約にも対応しております。
(診療時間中)
歯の定期健診
りんご歯科クリニックの予約システム インターネットで予約 携帯で予約 予約方法
りんご歯科クリニック・インプラント専門サイト
歯周病からのインプラント治療ガイド
りんご歯科クリニック 歯科用語辞典
Clinic Information

〒239-0821
神奈川県横須賀市東浦賀1-1-1
ワタナベONE'Sビル3F
TEL:0120-41-8354(携帯からも可)

〒239-0821

神奈川県横須賀市東浦賀1-1-1

ワタナベONE'Sビル3F

電車:京急本線 浦賀駅 下車1分
バス:京浜急行バス各種
浦賀駅下車 徒歩1分

more
サイトマップ