HOME医院案内アクセスあかりんごりんご質問箱

口腔癌-2

口腔癌の初期症状や診断方法の解説に続いては、実際に先生がこれまでに治療してきた症例のご紹介と、治療方法や手術の解説となりました。ここまで来ると一般の歯科医院でできることではなくなってきますが、口腔癌の恐ろしさや治療の大変さを知る良い機会となりました。

<学術講演会レポート『口腔癌』>
口腔癌の初期症状と診断  口腔癌の治療  口腔癌の豆知識

口腔癌の病期の判定と治療方針の決定

病理検査によって癌であることが解ったら、コンピュータ断層撮影(CT)・磁気共鳴画像装置(MRI)などによる画像診査で、癌がどの程度広がっているかを検査し、病期(進行具合)を判定します。同時に、頸部リンパ節や肺などへの転移があるかどうかも検査します。

病期(ステージとも呼ばれます)の判定には主にTNM分類という分類方法を用います。(Tumor)は癌の大きさ(T1〜T4)、N(Node)は頸部リンパ節への転移の有無(N0〜N3)、M(Metastasis)は遠隔転移(遠くの臓器への転移の有無)で、これらを総合してローマ字のI・II・III・IVで表し、IV期は更にA・B・Cに分けられます。

ちなみに、CTでは癌になっている部分は、血管が集まっているため白く、超音波検査では、細胞密度が高いため黒く見えるそうです。口腔癌になっている人は、食道癌胃癌にも同時になっている可能性が高いそうです。(転移ではありません) 病期の判定にも用いられる頸部リンパ節への転移は、想像すると痛いような気がしますが、実際は痛みが無いそうです。

様々な検査によって病期を判定したら、その病期や状況に応じて治療方針を決定します。癌の治療方法は主に、手術療法放射線療法化学療法の3種類がありますが、それぞれの治療には問題点も多く、インフォームドコンセントをしっかりと行う必要があります。

癌の治療は、以前は癌自体の治療を行うだけで、痛みを和らげるなどの緩和治療は行いませんでしたが、現在では癌の治療と緩和治療を同時に行うほか、癌による体の痛みだけではなく、精神面や社会的な苦痛などまで、全てをケアしていくように変わってきているそうです。

口腔癌の手術とその後

手術療法には、原発巣手術(げんぱつそうしゅじゅつ)・頚部郭清術(けいぶかくせいじゅつ)・再建手術の3種類があります。癌のある部分を原発巣といい、この癌の部分を切除する手術が原発巣手術です。良性腫瘍の切除手術の場合は、腫瘍の部分だけを切除するのですが、癌の切除の場合は安全域といって、転移や再発の危険性を軽減するために、癌のない正常な組織を含めて大きく切除するそうです。

口腔癌が首にある頸部リンパ節に転移してしまった場合や転移が疑われる場合に行われるのが、頚部郭清術です。この手術も、転移したリンパ節だけを摘出するのではなく、正常な他のリンパ節や周囲の組織を含めて大きく切除します。これらの手術を行う場合、可能であれば内側から切除を行い、顔の表面を傷つけないように配慮して手術を行うそうです。

原発巣手術によって失われた部分に、体の他の部分からとった組織を移植して補う手術が再建手術です。先生が紹介して下さった症例の中には、進行した舌癌のため舌を4/5切除したものの、お腹の筋肉と皮膚の塊を患部に移植して、会話も出来るほどに再建した例もあり、完治後に撮影されたビデオでも普段のままとは行きませんが、会話の様子が映っていました。ちなみに、お腹の皮膚を移植しているので、しばらくの間は口の中に毛が生えてくるそうです。

他にも、大きく切除した部分に他の部位から骨を移植し、その移植骨にインプラントを埋入して噛み合わせを回復することもできるそうです。これらの手術療法の解説では、非常にたくさんの写真やビデオ映像をお見せ頂きました。初期の口腔癌の原発巣手術であれば、口腔内の部分的な切除のみで済むため、比較的術後の障害は少ないのですが、リンパ節への転移がある場合など進行した癌の手術は、切除する範囲があごや喉の部分にまで及ぶなど、切除する部位がとても大きく、障害が多く発生してしまいます。

手術療法・放射線療法・化学療法それぞれの特徴

放射線療法は、高エネルギーX線などの放射線を使用して、癌細胞を死滅させる治療方法です。癌が小さくリンパ節転移のない早期癌であれば放射線治療単独での治療も可能ですが、進行した癌には手術療法や化学療法と併用されます。

癌の周囲を大きく切り取る手術療法と比べて、治療後の障害が少なくてすむ反面、副作用が出たり、周辺の正常な組織に悪影響が出る場合があるほか、癌の再発の危険が比較的高いそうです。

化学療法抗癌剤による治療で、非常に多くの種類があり状況に応じて選択されるそうです。抗癌剤は通常は点滴によって投与されますが、最近ではカテーテルを入れて直接癌のある部位に抗癌剤を入れる方法もあるそうです。化学療法を用いた場合も、免疫力の低下など様々な副作用が出てしまいます。放射線療法と化学療法を同時に行うと、更に副作用が出やすくなってしまいます。 

最後に

口腔癌の治療に関するお話では、すべて実際の症例写真を見ながら解説して頂いたので、とても理解しやすかったのですが、手術療法の術中写真はみな痛々しいものばかりでした。特に口腔癌がリンパ節に転移してしまった場合に行われる頚部郭清術は、あごや首の辺りの広範囲を切除するので、再建手術を行ったとしても治療後の大きく障害が残ってしまうそうです。

これらの多くの症例を見せて頂くことで、口腔癌の初期症状を見逃さず、早期のうちに治療を行うことの大切さをさらに痛感しました。

最後に、講演の終板及び質問の中でお話頂いた、口腔癌についてのその他の豆知識をご紹介致します。

>> 学術講演会レポートページへ戻る

あかりんご

学術講演会レポート

LINE 友だち追加
LINE公式アカウント【@ringosika】
ご予約にも対応しております。
(診療時間中)
歯の定期健診
りんご歯科クリニックの予約システム インターネットで予約 携帯で予約 予約方法
りんご歯科クリニック・インプラント専門サイト
歯周病からのインプラント治療ガイド
りんご歯科クリニック 歯科用語辞典
Clinic Information

〒239-0821
神奈川県横須賀市東浦賀1-1-1
ワタナベONE'Sビル3F
TEL:0120-41-8354(携帯からも可)

〒239-0821

神奈川県横須賀市東浦賀1-1-1

ワタナベONE'Sビル3F

電車:京急本線 浦賀駅 下車1分
バス:京浜急行バス各種
浦賀駅下車 徒歩1分

more
サイトマップ